お店について About shop

●町家との出会い
 釜戸ダイニング縁は、約100年くらいたつ町家をお店にした町家ダイニングです。
昔ながらの薪で炊くおいしいごはんを風情のある古い町家の雰囲気の中で食べていただきたい。
それは、ずっとずっと先の、将来の夢でした。

 でもそのチャンスは突然やってきました。ひょんなことから谷町6丁目を訪れ、偶然入ったお店が懐かしいお友達のお店でした。
話もはずみ、実は、将来おいしいお米を食べていただくお店をつくりたいと思っていて、古い町家を探したいと。
でも、ずっと先の先、夢の話でした。

 ところが、谷町6丁目にはたくさんの町家が残っており、一度探してみたらとのこと。
早速、不動産やさんを訪れると、なんと今お店をしている物件を紹介していただきました。
ただ、手を挙げたのは、2人。2番手でした。
物件はそれはそれはボロボロで改装費もいくらかかるのか? その思いは1番手さんも同じで、1番手さんは辞退。
わ~。あれよあれよという間にここでお店をすることになったのです。

●釜戸ダイニング縁のこと
 そして2004年12月2日、釜戸ダイニング縁は、大阪の谷町6丁目に誕生しました。
おいしいご飯を食べてほしいという想いから、お米を昔ながらの薪で炊く「銀シャリ」のお店をはじめました。
お店は大阪の中央区という大阪のど真ん中。実は、熊野街道に面しています。
そこで「犬鳴き豚」や「和歌山の灰干し」「大和地鶏」など熊野街道の食材にこだわったお食事をおつくりしています。

●奈良工房のこと
 それから、約20年。
谷町筋を挟んで、東側にはほとんど飲食店がなかったにもかかわらず、今は個性あふれるお店が沢山できました。
釜戸ダイニング縁もこの街で老舗?って言われるようになってきました。

 実はオープン当初から変わらないメニューが一つあります。それがホクホク朴葉焼きです。
朴の葉の上にお店特製の朴葉味噌を塗り、様々な具材をのせて七輪で焼くというものです。
お店のコースメニューも最後はその朴葉焼きで〆るが定番になっています。

 そんな中、その朴葉味噌をお客様から購入したいという声があがるようになり、一念発起。
2020年、朴葉味噌の販売をすべく、古都奈良の地に製造販売をする工房を作りました。
と同時に、お店でのテイクアウトに加え、ネットでも手軽に買っていただけるネットショップもたちあげました。
また朴葉味噌に加え、お店で使っている作家さんの器やお米を精米するときにできる新鮮な糠をつかった手作り石鹸など、『和』をコンセプトにしたさまざまなジャンルの“モノ” も扱い始めています。

●縁のこれから
 2021年より、実店舗は、次の世代に託すべく、私たちは、経営から退き、ネットショップに専念し、ゆるりゆるりと『和』の文化を発信しています。ぼちぼちではありますが、一歩一歩前に進んでいきたいと思います。